top of page

お鍋や炒め物に。木杓子を作ってみました。

肌寒くなってきた今日この頃、お鍋がおいしい季節になってきましたね。 今回は、お鍋はもちろん、炒め物にも使い勝手の良い「木杓子」をDIYしてみました!


1、 下絵を書く

お鍋だけでなく、炒め物に使い勝手がいいように、 杓子より少し縦長のスプーン形状のモノを作っていきたいと思います。




2、 鋸で大まかにカットする



鋸で大まかに外形を切り取っていきます。





次に、上部をのこぎりで切断していきます。 サイドにも、このように下絵を描き、それに沿って鋸で切りとっていきます。




3、 彫刻刀ですくう部分を彫る

彫刻刀で杓子のすくう部分を彫っていきます。 その際に、下の写真のような作業台を使用します。 机に引っ掛けて、材料が前にいかないよう当てに固定して削っていきます。



利き手で彫刻刀を持ち、利き手の反対の手で材料を固定、その親指を刃の根元に添えて刃をコントロールしながら彫っていきます。



一番深くなる中心部にむけて彫っていきます。 片側だけでなく、両サイドから中心に向けて彫っていきます。



彫刻刀の目をあえて残してみました。



5、背面もおおまかに鋸で切り取る

先ほど描いた下絵にそって、持ち手およびすくう部分の背面を大まかに鋸で切り取っていきます。



5、 全体をナイフで削っていく

木を効率的に削り、形をつくるためには、角から削っていくことがお勧めです。

面を削ろうとすると抵抗が大きく削りにくいですが、角は削りやすく、 また、左右のバランスを見ながら、形を作りやすいためです。



木口(木の幹の縦の軸に垂直な断面)の角はとても削りにくいですが、下の動画のように刃をスライドさせながら削るとスムーズに削ることができます。 トマトを包丁で切るとき上から押すようにして切るとつぶれてしまうので、刃をスライドさせながら切りますよね。木にも刃にも負担をかけず、やさしく削ることが重要です。


全体的に角を落としたらこんな感じになります。



そこからさらに角を落として、全体を丸くしていきます。

安全に作業をするため、材料をしっかりと固定して削っていくことが重要です。 すくう部分の背面は、当て板を使い、手で押さえながらこのように削っていきます。


形を作るときは、イメージが大切です。 すくう部分の背面は、「チャーハン作りでご飯をほぐしやすいような形」をイメージして削っていきました。次に持ち手を削っていきます。 このようにお腹と当て板で材料を挟んで固定することで、両手が自由になります。 そうすれば、下の動画のように刃を滑らせて鉋のように直線的に削ることもできます。



イメージした形に大まかに削ることができたら終了。 あとはサンドペーパーで平滑にしていきます。



6、 サンドペーパーをかける

まずは粗い100番のサンドペーパーで形を整えていきます。 木目方向にペーパーを動かして、ラインを描きながら研磨していきます。



すくう部分は彫刻刀の目に沿ってペーパーをかけていきます。



その後同様に、目の細かい240番のサンドペーパーを全体にかけてで平滑にしていきます。

細かいところやR面は、サンドペーパーを消しゴムに巻いて研磨するときれいに仕上がります。

240番のペーパーをかけた後、全体を水で濡らします。 サンドペーパーをあてただけでは細かなケバを取りきれません。 水で濡らすことで細かな木のケバ立ちを浮かせることができます。



十分に乾燥後、最後に800番のサンドペーパーをかけて、木肌をすべすべにしていきます。



7、 オイルで仕上げる

木の仕上げに、乾燥すると固まる性質を持つ乾性油を塗布することで、木表面をコーティングしていきます。今回は料理用にも使用される「エゴマ油」を使用します。



たっぷりと塗っていきます。



全体に塗り終わったら完成です。 エゴマ油が完全に乾燥するまでは1週間くらいかかるそうです。



「木杓子」、いかがでしたか? 実用性も高いですし、私自身完成した時の充実感がとても大きかったです。

早い人なら、3時間くらいで完成できます。 もちろん、時間をかけてじっくり取り組むとそれだけ愛着がわきます。

『削るは楽しい』をコンセプトに誕生した 『It's my knife』 を使って 木を削るDIYを楽しんでみてください!

閲覧数:3,452回

Comments


bottom of page