ステンレスに炭素鋼「青紙」を挟み込んだ三層構造の ナイフキット 「It's my knife folding」。

刃持ちがよく研ぎやすい特徴を持つ青紙は、昔から大工道具や高級和包丁に使用されプロフェッショナルに愛されている素材。ただ水が付着したまま放置すると、下の写真のように青紙の箇所に赤錆が発生するので日々のメンテナンスがとても重要です。

しかし気を付けていても、うっかり放置してしまうこともあると思います。
赤錆の程度によりますが、発生して数日程度の錆でしたら、ご家庭にあるクレンザーやワインのコルク栓を使って手軽に赤錆を落とすことができます。
用意するもの
写真左から
・ 錆びた刃物
・ クレンザー
・ ワインのコルク栓(使い古し)
・ 水

クレンザーを赤錆の発生した箇所に振りかけます。

コルクに水を付けます。

赤錆の発生している箇所をコルクでこすっていきます。

必要に応じてクレンザーを追加します。

徐々に赤さびが浮いてきます。

綺麗になるまでこすったら、水で洗った後、乾いた布でふき取ってください。

日常の錆取りはこの程度で十分です。
ただ腐食の進行具合によって除去しきれない黒ずみなどが残ることがあります。
黒ずみまできれいに除去したい場合は、
耐水サンドペーパーを使用して研磨していきます。
磨きをかける
今回は1200番の耐水サンドペーパーを使用し、黒ずみを取り除いていきます。
まず、耐水サンドペーパーに水を付けます。
※ 腐食の具合が深いようでしたら、この前段階で240番のサンドペーパーで擦って腐食を削り取ってから、400番→800番 の順で研磨傷を取り除いていきます。

黒ズミが消えて綺麗になるまで、青紙の部分(刃先側)を均等に研磨していきます。

水で洗った後、乾いた布で拭き取ります。

赤錆も黒ずみも綺麗になくなりました。

使用後に水をしっかりふき取り、椿油やオリーブオイルなどを薄く塗っておけば、赤錆を予防することができます。
参考記事
HOW TO FORCE A PATINA ~黒錆び加工について~
HOW TO SHARPEN A KNIFE~包丁やナイフの研ぎ方~
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