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HOW TO SHAVE WOOD~木の削り方を解説~


" FUN TO SHAVE , FUN TO USE "

This is the philosophy of "It's my knife" product.

Now we introduce 3steps that beginners can shave wood safely with the knives.


工作の時間、夢中になってあっという間に過ぎてしまった経験、ありませんか?


手先を動かして、モノを作る時間って

なんか、いいですよね。


あの没入感をもう一度体験出来たら…。


そんな思いに応える「コト」を提案したい。


そこで私たちは、

木を楽しく削れるナイフを作ったり、

削ることの楽しさを伝えるために、

色々なところで「削る」ワークショップを開催してきました。


みなさんがどんなところで難しさを感じるのか?

危ない思いをしてしまうのか?


その中で見えてきた、

木を削るのが初めての方でも、

安全で楽しく木を削れる3つのポイント。


ご参考にしていただければ幸いです。



① 親指で押しだす - Push the knife with your thumb -


写真のように利き手でナイフを持ち、

利き手と反対の手で部材を持つ。

その親指を刃の背に添え、押し出して削る。


ナイフで鉛筆を削ったことがある方も、

こんな感じで削っていらっしゃったと思います。


怪我をせず作業を進めるには、

いかに刃を制御するかが重要です。


・ 親指の可動域で刃を動かす。

・ 利き手で刃に力を加えない。


刃の扱いに慣れない間は、とにかく

この2つを守れば刃を制御することができます。


ちなみに不慣れな方が利き手で削ろうとすると、

だいたいこんな感じになります。

刃の動きが制御できていないので、

見ていても怖いですよね。


もちろん、利き手に力を入れて安全に刃を動かす方法もあります。

ポイントは脇を絞ること。

それについてはまた改めてご説明します。


② 利き手の手首を返す -Use the wrist of the dominant hand -


下の動画を比較してみてください。


Use the wrist of the dominant hand

下の削りの方が、パワフルな感じしませんか?

違いは「利き手の手首の返し」にあります。

なぜ手首を返すとパワフルに削ることができるのか?

それは「テコの原理」が作用しているからです。

下の図をご覧ください。


Using principle of lever

刃の背を押す親指を支点とし、 利き手の手首を上の写真の矢印の方向へ少し返すと、 刃先が弧を描き、削りのストロークが伸びる。

そして、親指を支点としたテコの原理が作用するのでパワフルに削ることができます。

テコの原理を働かせるためには、刃の背に添えた親指(支点)よりも刃先側で木を削る必要があるのでご注意ください。


パワフルかつ効率的に木が削れるのに加え、

削りのストロークが長くなるので、木肌の仕上がりが綺麗になるメリットがあります。


ストロークが短いと凹凸が増えるので、

サンドペーパーで仕上げるのが大変なんです。


③ 逆目と順目 - Pay attention to the direction to shave wood -

木には目の流れが存在します。

その流れに沿うように優しく削ること。これが重要です。

木は製材する方向によって、このように必ず木目にならう方向、逆らう方向が生じます。


Pay attention to the direction to shave wood

順目(ならいめ)方向で削ると抵抗が少なく肌目を綺麗に削ることができます。

一方、逆目(さかめ)方向で削ると、削る際の抵抗が大きく削りにくい。

また、そのまま刃を進めてしまうと、木目に沿って刃が深く入り込んでしまい、木肌を荒らしてしまう要因となります。


ただ、この順目、逆目。

本職の大工さんや材木屋さんならまだしも、木を削ることがはじめてな方が判断することは難しいものです。

少し刃を入れてみて、感じる。 抵抗が大きいなとか、木がめくれそうだなと思ったら、反対から削ってみる。

これがもっとも簡単に順目、逆目を見極める方法です。


目の流れに沿うように優しく削ること。

そうすると、木肌は綺麗に仕上がります。

強引に削ると、木肌はボコボコに荒れてしまいます。

そして、刃先も必要以上に摩耗します。


Don’t think. feel!

「考えるな、感じろ!」

木は生き物です。木を感じて、優しく愛情をもって接してみてください。





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